自費価格
自費治療価格表
価格は、税抜価格で表示しております。
従来の高級クラウンとの比較
メタルボンド(MB)
従来の高級クラウンといえばメタルボンド(MB)といわれるクラウンで、何十年も世界中で使われ続けてきましたし、今でも使われています。MBは金属の内冠の上にセラミックスを何層に盛り足してつくる工法です。
従来の高級クラウンといえばメタルボンド(MB)といわれるクラウンで、何十年も世界中で使われ続けてきましたし、今でも使われています。MBは金属の内冠の上にセラミックスを何層に盛り足してつくる工法です。
裏側から見るとメタルが見えます。口腔内にsetすると、メタルの部分は見えないので見た目にはあまり問題はありません。
左図のように断面図にすると大きく分けて2層になっていることがわかります。内冠のメタルと表層のMB用セラミックスです。
MBの最大の弱点はこのMB用セラミックスの強度の弱さです。金属の硬さが1200MPa、歯(エナメル質)の硬さが350MPaに対して、MB用セラミックスの強度は80〜100MPa程度です。ですからこの部分が欠けること(チッピング)がよくおこりました。
MBの最大の弱点はこのMB用セラミックスの強度の弱さです。金属の硬さが1200MPa、歯(エナメル質)の硬さが350MPaに対して、MB用セラミックスの強度は80〜100MPa程度です。ですからこの部分が欠けること(チッピング)がよくおこりました。
左図のように、MBはセラミックスの粉を水で溶いて泥状にしたものを、歯科技工士が筆で盛って、焼いてを繰り返して色を出していきます。しかし、そもそもこのセラミックスが100MPaの強度しかありませんでしたし、それ以上の強度の白い物質で歯科的な加工ができるものがありませんでした。
左図はMBのチッピングです。setから2年で3〜8%程度の確率でおこります。内冠のメタルは何ともないのですが、表層のセラミックがチッピングしているのがおわかりいただけるかと思います。
当院においてもチッピングをしたら、患者さんに謝って無料で作り直していましたが、近年では強度が400MPaのe-maxや1200MPaのジルコニアといった新しい材料がでてきましたので、いち早く導入して、現在はMBの製作は中止しています。
当院においてもチッピングをしたら、患者さんに謝って無料で作り直していましたが、近年では強度が400MPaのe-maxや1200MPaのジルコニアといった新しい材料がでてきましたので、いち早く導入して、現在はMBの製作は中止しています。
新素材(e-max,ジルコニア)
そこで、当院で取り入れたのが、e-maxとジルコニアという新素材です。
e-maxというのはセラミックスの一種ですがMB用セラミックスの4倍、天然歯よりやや硬いという強度をもっています。単冠(1本クラウン)なら理論上欠けません。またこのe-maxは透明感があり天然歯の前歯の薄い質感によく似ていますので大変きれいで前歯の審美修復にはもってこいの素材です。しかし、奥歯のブリッジにすると割れてくる可能性があります。
ジルコニアというのは、酸化ジルコニウムという素材で、1200MPaと金属なみの強度を持っています。その硬さから人造ダイヤの異名をもっています。透明感はないので、見た目はe-maxに劣りますが、近年ではジルコニア専用の着色剤により、かなりきれいになってきました。奥歯のブリッジなどの特別に強度の必要なところに使用します。奥歯であれば特別見た目は気にならないと思います。
e-maxというのはセラミックスの一種ですがMB用セラミックスの4倍、天然歯よりやや硬いという強度をもっています。単冠(1本クラウン)なら理論上欠けません。またこのe-maxは透明感があり天然歯の前歯の薄い質感によく似ていますので大変きれいで前歯の審美修復にはもってこいの素材です。しかし、奥歯のブリッジにすると割れてくる可能性があります。
ジルコニアというのは、酸化ジルコニウムという素材で、1200MPaと金属なみの強度を持っています。その硬さから人造ダイヤの異名をもっています。透明感はないので、見た目はe-maxに劣りますが、近年ではジルコニア専用の着色剤により、かなりきれいになってきました。奥歯のブリッジなどの特別に強度の必要なところに使用します。奥歯であれば特別見た目は気にならないと思います。